ORC(オーガニック・ランキン・サイクル)の仕組み
水よりも沸点の低い「有機媒体」を使うことで、
低温の熱源から電気を生み出す技術です。
通常、火力発電所などでは水を沸騰させて水蒸気でタービンを回しますが、これには高温の熱が必要です。 一方、ORC(Organic Rankine Cycle)は、沸点が低い特殊な媒体(冷媒など)を使用します。 これにより、従来捨てられていた産業廃熱、温泉熱、地熱(70℃〜150℃程度)をエネルギー源として活用することが可能になります。
熱源(廃熱・温水)の熱で、液体の作動媒体を加熱し、蒸気(ガス)にします。
高圧になった蒸気が膨張する力でタービンを回転させ、発電機を駆動します。
仕事をした後の蒸気を、冷却水や外気で冷やして再び液体に戻します。
液体に戻った媒体をポンプで加圧し、再び蒸発器へと送ります。
PITのシステムは、環境への影響を最小限に抑えるため、地球温暖化係数(GWP)が極めて低い次世代冷媒(R1224ydなど)や、不燃性・低毒性の流体を選定しています。 将来的な環境規制のリスクを見据えた、持続可能な選択です。
独自のタービン設計により、熱源温度や流量の変動に対しても柔軟な追従運転が可能です。 地熱のような自然エネルギー特有の不安定さや、工場の操業変動にも強く、安定した電力を供給します。